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古本屋日誌

2022-09-23 12:17:00

長い老後にふさわしいエンタメをどう提供するかは、古本屋のみならず社会全体の課題だ。

 

その試みのひとつが喫茶店だ。

 

これまでの喫茶店はオーダーを受けて厨房で調理をして、お客さんに提供するもので、店員とあれこれ話すことはあっても、基本的にお客さんが思い思いくつろぐ場所だ。

 

しかしリタイアしてからは、たくさん時間があるし、経済的にもそこそこ余裕がある人もたくさんいる。

 

ではそういう老人向けの喫茶ビジネスも展開されているだろうと考えられる。

 

神戸の元町商店街にある喫茶店「くりまつ」はその一つだ。

 

ここはJR元町駅から商店街に入ったすぐのところにある店で、一階でモンブランのお土産を売るほか、2階で豪華なモンブランが食べられる喫茶店をやっている。

 

階段を上がると小暗い店内には右手に5つのカウンター席と手前に5人程度座れる個室、カウンター席の横に4人がけのテーブル席がある。

 

腰掛けるとウエイトレスが現れて巻物風のメニューを手渡してくれる。

 

松のモンブランは2600円で、丹波栗を使用し、ほかに赤砂糖をバーナーで炙ったものや、ウエハス、松葉に模したチョコ、金箔が付いている。

 

 

竹のモンブランは2300円で、同じく丹波栗を使い、抹茶を混ぜたクリームで、他にも無花果や生クリーム、松葉のチョコなどが付いている。

 

 

面白いのはその料理が厨房で仕上げられて運ばれてくるのではないことなのだ。

 

ウエイトレスが目の前に大皿を置き、手押しの機械を操作して丹波栗から細く滴るクリームを作ってくれる。

 

飲み物もセットでついていて、いろんな種類の茶葉の説明をしてくれるし、小さな便に入った茶葉の香りをためしに嗅いでみることもできる。

ウエイトレスはお茶を入れる時、器用に急須を30センチくらいも持ち上げて、ちょうど『相棒』で杉下右京が高いところからコップに紅茶を滴らせるように、淹れてくれる。

当然「それて、あれなん、美味しなんの❓』と誰でも聞いてみるよなあ。

『そう聞いてます』

『誰から❓やっぱり研修みたいなんすんの❓』といろいろ話が始まって暇つぶしをすることができる。