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古本屋日誌
こないだの参議院選挙で共産党から立候補して当選した仁比聡平くんは大学の後輩だ。
彼は福岡の出身なんだが、弁護士になった後、国政選挙にも何度か出馬し、今回は参議院議員となったのだ。
さて、彼は一回生の時点で既に共産党の活動家として確固たる信念があった。
俺も反体制運動に勤しんではいたものの、今ひとつ確信を抱くまでには至っておらず、共産党系の集会に参加したり、新左翼の集まりに行ったりとフラフラしていた。
仁比くんは「先輩(つまり私のこと)のこと、みんな二重スパイやゆうてますよ」とニヤニヤしながら話しかけてきた。
いつもエネルギッシュな仁比くんだが、ある時からばったりと大学に来なくなった。
共産党系の自治会のメンバーに聞いたら「仁比はな、自律神経失調症なんや。朝起きられへんようなんや」
「そら、大変やな、見舞いに行かなあかんね」
「いや、お前には言わんといてくれ言われてたんや、仁比の意向や」と心外なことを言うのだ。
しばらくして仁比くんが大学に姿を見せたので、とっ捕まえて
「病気のことどないやったんや、気になってたんやで」
「そうなんや(長い沈黙)」
「えらい言われようやな、迷惑そうやけど」
「そんなにゆうんやったらな、俺もな、あれこれ抜き(暴力沙汰になって怪我しても文句言わないという意味)でやったるわ❗️外へ出ろ❗️」
と怒鳴る。
病気のことを案じて、それも、一応後輩からどつかれるのも不思議な話なので、びっくりしたまま、すごすごと引き下がりました。
しかしこれが出来る人間の姿なんだよなあ。
頭はいい(ただし、弁護士や代議士になれる程度でしかないとはいえるが)また同時に喧嘩も押しも強い、おまけになかなかのイケメンだ。
これがわれわれの時代の典型的なガキ大将の姿だったんだよなあ。
仁比くんは、以前衆議院議員になったこともあって、その時、彼のホームページから中学受験の進学塾である日能研関西の過労死事件やその後の不当労働行為事件について相談したことがある。
もちろんなんの返事も返ってこなかったのは今さらいうまでもない。