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古本屋日誌
2022-08-22 18:02:00
今日は父の三回忌を住吉の旧宅で行った。
父は大工の二代目で、工務店を経営していたが、晩年、バブル景気に踊らされて、今まで手をつけたこともなかった高層ビル建築(5階建なんだが)を請け負ったはものの、バブル崩壊でオーナーが逃亡し、代金を払ってもらえずたちまち倒産してしまった。
祖父は香川から出て大阪で大工として成功して、住吉に大きな居宅を構えるほか、堺方面にたくさん土地を持っていたようだ。
祖父が亡くなった時、父はてっきりそのいくらかを相続できるとふんでいたようだったが、願いは叶わず、いつまでも気に病んでいたようだ。
やがて、肺気腫を患い、入院していたが、小康を得て退院する時、迎えに行って真っ直ぐに自宅に連れ帰ろうとしたら
「ちょっと待て、〇〇に行ってみてくれ」と堺の地名を口にする。
よくわからないが連れて行くと
「ここの土地はな、俺のものになるはずやったんや」などと愚痴る。
そこは10階建くらいの真新しいビルが立っている。
そんなことを今更俺に言われてもなんの意味もないんだけど、
「あーそうなんや」としか言えなかった。