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古本屋日誌
今年の下鴨の古本市も雨にたたられている。なんでも雨が降らなかったのは初日と最終日だけだったという。
店の方も酷暑の中汗が噴き出る辛い仕事を強いられ、また6日間も店番があり、毎日のようにスコールに襲われる。そのあとはすぐに片付けだ。
一方客の方も、糺の森の分厚い樹冠をあざ笑う強烈な暑さ、湿度、汗に加えすえた体臭、テント内でひしめく人口密度、襲ってくる蚊、そして川が何本も出来るほどのスコールのなかで本をみつくろう。
まったくおかしな連中だよなあ。
シルヴァン書房はいつもの紙ものではなく、大量の文庫を持ち込み一冊100円で販売していた。
平台が4つくらいもあって文庫本がずらりと並んでいて壮観だ。でもその準備の労苦がたたって、社長が倒れることになってしまったのではなかろうか。
テントの中には、岩波文庫や角川の仏典シリーズもかなりあってこちらは200円で、3冊なら500円、と極めて安い。『リグヴェーダ讃歌』や「兵士シュヴェイクの冒険、全4巻揃』などがあった。
福田屋書店は最終日に100円でいい文庫本をたくさん出していて、驚いた。
三密堂は占いの本や仏教書が専門だ。
また、例によって一冊150円、3冊なら400円の文庫を平台で売っているほか、テント内には雑版文庫がいつも通り並んでいる。
いつも思うんだが専門分野がしっかりあるところは、それ以外の本は適当に、つまり安く値付けしてくれる傾向がある。
竹岡書店は3冊500円で、いつも通り。最終日には7冊500円となっていた。レジでは店主の娘さんなども手伝いに来ているのだが、圧倒される本の量だ。
萩書房は平台にたくさんの単行本を並べて一冊200円で販売していて、『プーチンの世界』や『続こしかたの記』などいい本があった。
またテントの中には蛭子能収のいろんなマンガや『収容所群島全六冊揃』が18000円、『天野忠全詩集』が2万で出ていた。
其中堂は仏教関係の文庫本を揃えていて、中公文庫の「入唐求法巡礼行記」が3000円でAmazon価格なんだが、中には安いものもあった。
京都スターブックスは100均でいい文庫を初日から出していて、その後も適宜補充していた。また京都関係の本がまとめて並べてあった。
吉岡書店は理系のさまざまな本に、雑版文庫がある。最終日に全品半額となっていたのには驚いた。持って帰るのが面倒という理由もあるのだろう。
暮あい書房は大量の中公文庫などを廉価で持ち込んでいて驚いた。『虹の階梯』『こしかたの記、正、続』、横尾忠則のいろいろな文庫本など。
光国家書店は広大な平台にいつもよりずっと多い大量の文庫や新書(100均)を持ち込んでいて圧倒された。
『マッハの恐怖、正、続』、『認識とパタン』などがあった。