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古本屋日誌
今日は京都に出向いて自転車の朝日が全国で運営しているレンタル自転車を使ってみた。
神宮丸太町で下車してすぐ南の駐輪場の2階にレンタサイクルの自転車が並んでいる。
料金は初めの30分が130円で以後10分ごとに100円が加算され、上限は1800円だ。
すべて電動なので坂の多い京都の街中は好都合なのだ。
とりわけ、銀閣寺道から西に伸びる今出川通は、幅員もあり、傾斜もかなりある上に、直線区間も長く、東一条までの相当な距離をひたすら下るので、極めて爽快だ。
ただ問題は駐輪場で、繁華街にはそんなものはないから困ったことだ。
とりあえず二条通りから東大路に出て、北上して、お客さんのところに伺いよもやま話。
津田書店の津田周一さんが亡くなったを聞いた。72だそうで、2月に検査入院して間もなくのことで、中皮腫だったという。
彼の父親は美術書専門の大阪国際書房を経営していたそうで、その社員だったのが今もあるシルヴァン書房の岸本さんなんだそうだ。
俺は津田さんとは随分前の学生の頃に百万遍の古本市でお会いしことがある。
津田書店は毎回たくさんの辞書や絵筆、児童書、巨大な聳り立つ文庫展示台を持ってくることで有名だった。
その中に三省堂の『新明解国語辞典』の第四版があって、2刷、4刷、30刷でそれぞれ語釈も少しずつ違っていて面白いから、3冊ともレジに持っていった。
津田さんはじろりと見て『これみんなおんなじ本やで』という。
『いや、いや、いや、全然違う違う。動物園の説明はおんなじやけど、マンションの説明なんかは4刷になるとちごてるんですわ。30刷はどっちも変わってもうてるし』と言ってみたけどあんまり興味は示されなかった。
古本屋といっても本の歴史は古代エジプトから3000年は優に超えるから、基本的には店主よりも客の方が圧倒的に知識は豊富だ。
だから『これみんなおんなじ本やでも』などと言って欲しくなかったなあ。