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古本屋日誌

2022-07-29 07:43:00

今月のちくま文庫に宇田智子の「本屋になりたい」が入っている。

 

 

著者の宇田は元は東京のジュンク堂に長く勤めていたが那覇に移住して、牧志市場の近くで古本屋を始めた人物だ。

 

扱う本は沖縄本で、なるほど牧志市場の近所なら観光客が一度は訪れる場所だし、「せっかく沖縄に来たんだから、ちょっと深掘りしてみよか」と沖縄本を手に取る人もいるだろう。

 

何より大都会の本屋といってもさまざまな沖縄本を扱っているところはほぼないだろうから、「ここでしか買えないな」と購買意欲に駆られるというものだ。

 

なかなか商才があるよなあ。

 

しかし驚くのはそのことではない。

 

牧志市場が建て替えとなり、隣の店舗が空くので、そこも借りて、店舗面積を拡大した。

 

「ひとまずテーブルの上に本を並べて「100円」と値札をつけた。

 

すると、いままで素通りしていたまわりの店主や市場のお客さんが足をとめて、本を買ってくれるようになった。

 

時代小説や自己啓発など、これまで店に置いていなかったジャンルの本がよく売れて、需要があったのに長い間応えられていなかったことがわかった。」

 

 

店舗売りでは時代小説や、啓発本、ベストセラーが売れることなど誰でもわかっていることだ。

 

 

それすら知らなくて10年も店舗を構えてメシが食えていたことは驚きだ。

 

 

つまり商売なんか甘いし、世の中はその程度のものだということがよくわかる。