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古本屋日誌

2022-07-26 12:25:00

2月に亡くなった西村賢太の追悼文集がコトゴトブックスから出た。

 

 

文庫版、220ページで、彼と関わりのあったいろんな人があれこれ思い出をつづっている。

 

 

その中に賢太が古本屋を経営していた話がある。

 

 

川島幸希という「元初版本コレクター」が書いた文章だ。

 

 

西村は25くらいで、

 

 

「それが狭いながらも神保町のビルに事務所兼倉庫まで借りてスタートした」

 

「ある日、野狐書房(賢太の古本屋の屋号だ)で西村君と話していたら、不意に『ところで川島さん、お願いがあるんです』と言われた。

 

 

お願いの内容は、近くだす予定の第一号目録用に本を提供してほしいということ。」

 

 

「完成した第一号目録は印刷・製本などすべて自家製の薄い冊子だが、なかなかの品ぞろえで売価も相場より安かった。」

 

 

「その後目録は三号まで発行され(四号は出てないと思う)、私は委託出品を続けたが、野狐書房は一年半ほどで閉店した。

 

私見では古本屋の成功する条件は❶扱う古本の分野の知識❷蔵書量❸資金力❹情熱である。

 

 

西村君はどれも十分とはいえないから、急に野狐書房を止めると本人から聞いた時も全く驚きはなかった。」

 

 

賢太が作ったという通販の目録て、どんなものだったのかな。これまでヤフオクやメルカリでも見たことがないな。