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古本屋日誌
17日に3年ぶりの前祭の山鉾巡行があり、NHKでは、2時間半にわたって中継があった。
かなり前だが、巡行を拝見しようと河原町通や四条通に出向いたこともあるが、歩道上は立錐の余地なく、ものすごい見物人で身動きもできないほどだ。
カップルで来ている人たちは着物姿の女が「ごめんなさい、すこしつめてもらえませんやろか」などとしなをつくり、上手いこと前の方に出て行く。
上手いこと計算してやっているのも不愉快だった。
その上ギラギラ容赦なく照りつける太陽光線も強烈で、湿度も高く、汗は身体にまとわりつくが、蒸発せずひたすら暑い。
山や鉾を拝見するどころでない。やはり祇園祭はテレビで見るものだ。
四条河原町交差点の南東角の高層ビル7階にカメラが据え付けてあって、辻回しをする山鉾の様子を些細に見ることができた。
先頭の長刀鉾は3回に分けて、30度ずつ鉾を回転させていたが、月鉾は15、15、60度と3回目に一気に回転させていた。
また鶏鉾は四条河原町交差点に入る前から、交差点中心部に青竹をびっしりきれいに敷き詰め、その上に見事に鉾を誘導していた。
祇園祭は町内対抗レースみたいなもので、金持ちの町衆が互いに張り合っていたから、今日の煌びやかな巡行が実現したのだ。
辻回しのやり方にしても「よそさんとは違う」方法にこだわっていて、この小さな積み重ねが祭りを面白くしているのだ。
24日には後祭りの山鉾巡行があって、190年ぶりに鷹山が復活する。
大阪では天神祭が25日にあるのだが、船渡御は今年も中止(花火もなし)で陸渡御のみとなる。また住吉大社の夏祭りも神事のみの実施だという。
京都は例年通りのやり方で復活させたのに、大阪はやらないというわけなのだ。
もともと天神祭を祇園祭と並べて論じることは間違いだ。
天神祭は過大評価され過ぎている。
そもそも大阪の北の方だけの祭りでしかなく、市内でも南部の人は興味関心を持っていない。
また町内対抗ではないから見るべきものに乏しい。
船渡御のやり方も地盤沈下で船が橋の下を通れないなどという、理由になっていない「理由」で変更してしまって久しい。