Welcome
古本屋日誌
今日は三ノ宮の神戸阪急で古本市の初日だ。去年まではなかった催物なので興味深い。
神戸では毎年3月終わりにサンボーホールで大規模な古本市があったが、今年は開催されなかった。
聞いた話ではホールの使用料が値上げされたし、古本市での売り上げが思ったほど上がらないことが中止の理由だという。
今回の古本市はその代わりみたいなものなんだろうか。
早速行ってみた。
なにせ百貨店の催事は心惹かれる。
まず涼しい。汗もでない。
蚊に襲われることもない。
本のブース間もゆとりがある。客同士がぶつかることもない。
そして本を展示している什器が洗練されている。
屋外の古本市は業者からレンタルした平台に各古本屋が持ち寄った本棚からなっている。
平台はともかく、本棚はかしいでたり、傾いていたり、年季の入ったものだ。これはこれで味はあるが、暑苦しさや圧迫感を感じることがあるのだ。
その点百貨店の催事ではなかなか面白いブックエンドを見ることもできる。(後述)
さらに、くたびれたら近くのカフェで冷コーをしばくこともできる。
置いてある本も屋外ではないから、細かい砂にコーティングされることもない。ページをめくっているうちに砂や埃で手が黒くもならない。
お客さんの数も普段の屋外の古本市比べてかなり少ない。初日の朝もゆったりしていてじっくり本を選ぶことができる。
阪急には一階からも入れるのだが、暑いので地下から入ることにして、ネットで地下のフロアを調べて、エレベーターにほど近い入り口にオープン10分くらい前から待機していた。
オープンと同時に左に折れてエレベーター前に首尾よくついたはいいものの、3台あるエレベーター全てが既に5階や6階にあって上に向かっている。なるほど開店時、エレベーターは一階に止まっているわけだ。
会場は9階にあって今回は29の古本屋が参加している。
兵庫が10、大阪は11、京都が4、あと三重、石川、富山、岐阜。
規模はなかなかのもので10万冊くらいはあるだろう。
いつも面白いと思うのは大阪の寸心堂の展示だ。
この古本屋は海外文学が専門で、ディケンズやホームズ、ホフマンなど各種取り揃えているのは言うまでもない。
注目すべきはブックエンドだ。
今回は猫だ。
岩波文庫のホフマン『牡猫ムルの人生観』上、下やディケンズの河出文庫が本棚の1番上に乗っていて、右端には全身が黒い猫が、立ち上がって両手を伸ばして、文庫本が倒れてこないように、懸命に支えているブックエンドがある。
本も欲しいが、このねこも欲しい❗️