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古本屋日誌
2022-07-10 16:56:00
高沢皓司が、亡くなった。
75だという。
彼には『宿命』(新潮文庫)という代表作がある。
例の赤軍派によるよど号乗っ取り事件の犯人たちの顛末を描いたルポだ。
革命の根拠地を北朝鮮に夢見て逃亡した赤軍派メンバーはそこで、どんな思想改造を受けたか知らないけれど、世界中から日本人を誘拐してくるようになったというのだ。
つまり北の手先に身を落として誘拐を生業とするようになってしまったのだ。
この本は拉致問題が話題になっている頃は1500円くらいでよく売れていた。
しかしこのところ拉致問題が論じられるる機会の減少でまったく売れなくなっていた。しかしよくしたもので逝去の一報を受けて立て続けに売れている。
今日は久しぶりに京都に出向いて古本屋を覗いた。
この数年のコロナ騒動で京都の観光産業は大きな打撃を受けていて、観光客はいないし、学生も意味のないリモート授業を強いられて、キャンパスも閑散としていた。
人々は先行きが見通せないことに苛立ち、とりあえず思考も停止して、現状維持のスタンスを取ったから、古本屋にもいい本は流れてこなかった。
それが、ようやく海外の観光客も入ってくるようになり、国内の待ち侘びていたお客さんも押し寄せるようになったので、古本業界も含めて活気を取り戻していると思うのだ。
予想通りちくま学芸文庫の『作家の日記』全6巻、『正法眼蔵読解』全10巻『西洋事物起源』全8巻
角川文庫のナンシー関『信仰の現場』
講談社学術文庫の『増鏡』全3巻
『今鏡』全3巻、『後拾遺和歌集』全4巻、『大和物語』全2巻などなかなかお目にかかれない本があった。