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古本屋日誌
橘木 俊詔の「日本のお金持ち研究」という便利な本があって、どの辺りに高額所得者が住んでいるのかがわかる。
大阪ではまず箕面。中之島、高槻北部となっている。
これまでの印象では帝塚山ではないかと思っていたが、ここは居住者が高齢化して、遺産相続の際に宅地が細分化されたり、分譲マンションになって売り出されたりしているとのことだ。
そこで今日は箕面に出かけてみた。
ここは近所には大阪大があるわけだからね、仕事で本を使う人がかなりいると思われるのだ。
仕事で本を読んだり、使用したりする人は経費を使うことも多い。
自分の金でないから派手に使うこともある。
また読まないとわかっているのに、ついつい欲しくなって、こうてしまうことがよくあることは皆知るところだ。
まず石橋駅すぐの太田書店を見てみた。
石橋商店街からほど近い高架下にある小さな店だ。
本は全て透明なセロファンで丁寧にラッピングされていて、容易に中は確認できない仕組みになっている。
値段は完全にAmazon価格だ。
これは想像できたことで、左翼の崩壊によって学生が以前は共有していた「教養」に価値がなくなり、以前は売れていた本が動かなくなったためだ。
店の方としてはなんとか売り上げを確保したいので、少しも隙のない値付けを心がけているわけで、店舗ではあるが、実質的にはAmazonの倉庫に他ならない。
次に牧落駅から歩いて12分のところにある「ブックオフ」。
ここに来たかったのだ。
地下も備えた二階建ての大きな店舗だ。
地下は買取スペースで一階にはカード、フィギュア、パソコン、楽器、電化製品、ゲームソフト、レコード、CDに加えて様々なジャンルの雑誌が所狭しと並んでいる。
あと、ないのは海外の雑貨や国内の小物雑貨くらいだろう。
おそらく買取に行った際「これバンコクでこうできたんやけど、なんぼでもかまへんよってもっていんでもらわれんか❓」とよく言われているだろうけどな。
2階は小説、エッセイ、マンガをはじめあらゆるジャンルの本が揃っている。
最近出たいい本がある。
新訳なったハーンの「心」、関西大の浦西和彦の遺作である「温泉文学事典」がある。
「黄金虫変奏曲」もあるし、みすずの「毛沢東伝」全2巻も揃っている。
新装版が出た小室直樹の「中国原論」もある。例の岸政彦の大部の「東京の生活史」まで置いてある。この本を古本屋で見たのは初めてだ。
おそらく大学の先生がこういうのを買い、あるいは献本でもらい、読む、読まないにかかわらず、すぐに売るのだろう。
俺としてはもう少し前の本が欲しいんだが、現役世代の研究者たちはどうしてもそうなるんだろう。