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古本屋日誌
2022-06-10 12:16:00
呉座勇一の新著「戦国武将、虚像と実像」には真田幸村の章がある。
夏の陣の戦いを当時の書物からまずは確かめる内容になっている。
戦乱収束後、まもなくできた『大坂物語』には信繁の活躍はほとんど書いてない。これはこの本が徳川方の視点から書かれたものだからだとのことだ。
ただ薩摩藩主の島津家久が落城後に、国元に送った書状は有名だ。
信繁は家康の本陣に三度突撃したという。同書状には「真田日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由、惣別これのみ申す事に候」というやつだ。
また「イエズス会日本年報」には家康は戦死を覚悟して切腹しようとしたという。
さらに、「家康に仕えた老臣大久保忠教が著した『三河物語』でさえ、一時は家康本陣が崩壊して、家康を守る騎馬武者が小栗忠左衛門一人になったことを認めている」
てな具合に真田の奮戦ぶりは当時のしっかりした資料でも確かめられるわけだ。
それにもかかわらず、家康本陣がどこにあったかもよくわからない。
また、切腹まで覚悟した家康の足跡がたどられない。
大阪市内に「ここなんだよ❗️❗️❗️家康が腹に刀を突き立てようとした場所は❗️」てな旧跡がないのは問題だな。