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古本屋日誌
このところ仕入れがうまく行ってない。
さすがに6月ともなると、宿替やら、転勤やら入学やらもなくなり、慌ただしく不用品の断捨離に励むお客さまが減るからだ。
確かに1月からこの方は例年にも増していい本を仕入れられたので嬉しいし、いつの年も夏場は仕入れが難しくなるものであることもよくわかっている。
それでも古本屋の宿痾は仕入の不安なのだ。1日でも買取がないと不安に駆られる。
ゲーマーは数時間Switchに手を触れないと震えが来るだろう。
カーキチは電車に揺られてると情けなくて涙が出て溢れよう。
結局どんな仕事でも趣味でもホリック化してしまうのだ。
さて、いい本を持っているのはそれなりに収入がある地区、まともな大学があるところ、マスコミや出版社が集まっている街だ。
そこで今日は行ったことのない奈良、新大宮近くにあるブックオフに行ってみた。
佐保川からほど近い国道沿いにある二階建ての大きな店舗だ。
ただ本のスペースが広くない。
入口すぐのところはゲームソフトや機器、そして大量のカード。
続いてテレビのフロアでさらに進むと音楽CD、映像ソフトなどが所狭しと並んでおり、その後はマンガだ。
そしてようやく1階の一番奥が文庫、新書、文学書その他のスペース。
小説の単行本コーナーなど、棚三つくらいしかない。
また岩波文庫、中公文庫、ちくま文庫などのコーナーはあるものの、蔵書量があまりにも少なく、目を引くものもない。
結局店で売れる主力商品はゲームソフトやカード、電子機器あたりなんだろう。
2階のフロアはカードゲームの対戦スペースになっている。
これでは客がいい本を売りに来てくれたとしても、買い取りの店員は今ある棚の空きスペースが気になって積極的に買い取れないのではないか。
買いに来るマニアだって、なんでもごった煮で、色々あるけど何にもない空間は魅力的とは言えない。