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古本屋日誌

2022-04-27 10:59:00

世間ではカーボンニュートラルが、いわれている。

 

なんでも2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにするというのだ。

 

古本屋に関してはまったくありえない話だ。

 

通販で古本屋ができるようになって久しい。

 

以前は店舗を持たないと商売は出来なかった。

 

店に来るお客さんは近所の皆さんで、本を売ってくれるし、気が向けばこうてもくれてそれでメシが食えたのだ。

 

例えば京都大学の前にあった外山書店という古本屋は岩波文庫をたくさん揃えて 、店主は「この文庫だけは別格、これだけでメシが食える」と言っていた。

 

これはこの店主の経営努力の賜物とかいうわけではない。

 

京大の学生がいらなくなった本を売りに来てくれるし、また新入生がこうてくれだけのことなのだ。

 

左翼がそれなりの力を持っていた時代は共有すべき知識として社会科学や人文科学の特定の本ごあったというだけの話だ。

 

しかしそんなものは今や誰も信じていない。だから共通の教養を売り物にしていた岩波文庫は売れなくなったのだ。

 

しかし、こういう時代なら本は近くの人から近くの人に受け継がれて、確かに省エネ、省資源だった。

 

しかし現在では本の仕入れは近所の皆さんからではない。

 

全国いろんなところから宅急便で送ってくださったものだ。

 

そうして仕入れた本をまた全国に向けて販売する。

 

だから運搬に使う費用や資源は大変なものだ。

 

ほとんどトラック輸送だし、ガソリンを使うし、たくさんの人の手を煩わしている。