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古本屋日誌

2022-04-26 18:07:00

山里絹子が集英社新書から「米留組とアメリカ」を出した。

 

米留組とは戦後沖縄からアメリカの資金でアメリカ本土の大学で学んだ人たちのことだ。

 

これまでも「ひめゆり忠臣蔵」などで取り上げられることはあった。

 

沖縄の世論は反基地なんだが、反面アメリカ留学組はエリートとして扱われていて、そこに何かダブルスタンダードみたいなものがあるのではないかととも言われていた。

 

今回ようやく体験者のインタビューに基づくしっかりした本が出た。

 

地上戦を強いられてたくさんの住民に戦死者が出たわけだから、アメリカへの怒りもあるだろう。

 

本人は勉強に励みたいと思ってはいても、周りが「あそこの息子さんな、ヤンキーの金で留学しはるんやて、恥知らずなお人さんですよなあ」などという口さがない中傷をあびるのも心配だったろう。

 

そのあたりを知りたかったのだ。

 

本書を読むとその真実が明らかにされている。

 

一言で言うと、「余裕も何もなかった。嬉しかった」となる。

 

センスの良い研究者は貴重だ。