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古本屋日誌
2022-04-10 18:16:00
天神橋筋商店街に「駄楽屋」という古本屋がある。
大阪らしい古本屋なのだ。
専門分野があるのではなく、文庫から文学書、哲学書、マンガ、実用書、図録となんでも置いてある。
ある時ここに、本を売りに来た客がいた。
折しも、レジの近くにいた私がジロジロ見てみたら西村京太郎や赤川次郎、山村美紗などの文庫本が50冊くらいある。
「すんませんけど、店主が出ててちょっと査定できませんねん。しばらくあずからしてもらわしめへんやろか❓」
客は額に汗している中年の男なんだが
「あーそうなんや、これこうてもうて、その金で和歌山の実家に帰ろおもてましたんや、恥ずかしい話ですねやが、弱ってましてな」
よく分からん事情だが、いずれにしても西村京太郎や赤川次郎の文庫本では、俺は一冊5円しかつけないけどね。
とても和歌山まで行き着ける電車賃にはなりそうもない。
「そうなんや、ほんなら今回は5000円出しましょう。困ってはるみたいやし」
えーあの本が5000円❗️❗️そらごっついわ❗️
「いやいや、店主がおりはらへんのに、悪いわ、ぐつわるい」
「困った時は素直になんなはれ」
「マスターおらへんのに、なんぼなんでも悪いわ」
といつまででもやっている。
世間には優しい人がいるもんだよなあ。驚くばかりだ。