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古本屋日誌

2022-04-01 19:27:00

大塚ひかりがポプラ新書で「くそじじいとくそばぼあの日本史」を出した。

 

相変わらずあられもないタイトルで、手に取るのがはばかられるのだが、中身はきちんとしたもので、その博捜ぶりや卓見もいつも通りで頼もしい限りだ。

 

長生きして功なり、名とげた人物を取り上げている本だ。

 

初めは徳川家康。75まで長命を保ち、徳川300年の礎を築いたことは周知のところ。

 

驚いたのは大坂冬の陣の講和話だ。

 

以前は和睦の約束では外堀だけ埋めることになっていたのに、徳川方が勝手に内堀まで埋めてしまったといわれていた。

 

ところが実はそうではなく内堀も含めて埋めることになっていたと明らかになっていた。

 

ここまではよく知られているところだが、大塚ひかりはこの本で実は「破却」という文言は文字通り全て壊すという意味ではないというのだ。

 

「城郭施設の堅牢な土塁、堀などは部分的に破壊する、儀礼的、象徴的な行為を以って、城郭の破却とみなす習慣でした」と最新の研究を用いて論じている。

 

そうなのか、やはり家康は人を騙すタヌキおやじだよな。