Welcome
古本屋日誌
2022-03-12 11:20:00
今の時期は買い取りの依頼が多い。
人当たりがソフトで話題も豊富で、お客さんの顔色を上手に読める店主なら、心を許して「すまんねんけど、この置き物も持って帰ってもらわれへんやろか❓」とか
「この鞄な、バリ島でこうできたんやけど、お店に置いといたら映える思うよ、もう値段はええから持って帰ってな」てな感じで、本以外の雑貨を引き取らされることがある。
古本屋だから雑貨の類の目利きは無理なので、困惑するが「人助けや思て持ってかえってな」と言われると無下に断れない。
その挙句「あの古本屋はなんでもこうてくれるよ、あんたとかのいらんようになったお皿やコップもゆうてみたらええねん」などという口コミが生まれて、紹介されて行ってみたら買い取り依頼の品物がほとんど雑貨ということになっていく。
俺はそもそも気が弱いから、お客さんに頼まれると即座に断れない。
その上(ここは辛抱してエスニックの人形やら小物入れを引き取ったら、次はええ本を売ってもらえるかもしれん)などという打算を働かせてつい引き受けてしまう。
しかし、ようやく気づいたが、旅行好きで行く地方地方で雑貨をたくさん買うようなお客さんは大して本は読まないし、読んでる本も旅の雑誌のたぐいだ。
だからいくら辛抱して重たい雑貨を持って帰っても古本屋の仕事にはつながらないのだ。