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古本屋日誌

2022-03-09 17:20:00

エッセイストの岸本葉子のデビューは1985年で、当時東大文学部4回生でNHKに就職したいと頑張っていた日々を書いたものだ。

 

当時は4大卒の女を採る企業はそんなに多くはなく、募集予定も男40女未定などというのがまかり通っていた。

 

岸本はコネもなく、金もなく地道に入社試験のための勉強会に所属して頑張るのだがもちろんそんなにうまくはいかない。

 

周りには親が金持ちで、都心のマンションに住み、家賃から稽古ごとの金まで親がかりで昼ごはんはフランス料理てな鼻につく女もかなりいて、岸本はその連中の無神経な言動にいらいらするのだ。

 

1985年というとちょうど私も就職するべき年なんだが、そういう気もまったくなかったな。

10月には成田空港の解体を叫んで機動隊とぶつかる事件、11月には国鉄分割民営化阻止で線路脇のケーブルを切断して東京周辺の鉄道網を麻痺させる面白い出来事があった。