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古本屋日誌

2022-02-25 11:18:00

昨日は先日ようやく開館した中之島美術館に出向いた。

京阪の渡辺橋からすぐのところにある、全体が真っ黒の、カーバー神殿のような立方体のビルだ。

 

「超コレクション展、99のものがたり」と題された所蔵作品の展覧会で、2階から入って1500円支払い、エスカレーターで4階の展示室まで行くというスタイルだ。

 

かなり長大なエスカレーターで、梅田スカイビルや国立文楽劇場と同じスタイルで、日常から異空間に旅立つ心構えを固める時間となっている。

 

佐伯の絵や、閉館したサントリーミュージアムが持っていたポスターの展示など面白いものがたくそんあったか、やはり俺には鴨居玲の「街の音楽師」が印象的だった。

 

2メートルになろうかという長細い絵に、例の陰鬱で、人生の重みを感じさせる音楽師の姿が捉えられている。

 

一見して、その異様な迫力に打ちのめされる。

 

ごくそこらへんの普通の人の人生て実はかなり波瀾万丈なんだよなあ。

 

芸人とか作家とかいわゆる有名人の人生なんか、それに比べたら平凡そのものでつまらない。

そういうことは長く人間をやってたら、誰しも思うことなんだが、この絵にはそれを改めて感じさせる迫力がある。

 

 

「鴨居玲画集」は古本屋をしていても、まずお目にかかれない。