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古本屋日誌
今日は実に冷える。
京都で仕入れ。途中BALビル地下のMARUZEN -ジュンク堂に出向いて西村賢太の本を見た。
角川文庫は「一私小説書きの日乗」や「どうで死ぬ身の一踊り」などを増刷している。
しかし講談社文庫や新潮文庫は品切れのまま、やはり角川文庫には少部数でも重版をかけるシステムがあってセコく儲けようという魂胆なのだろう。
三条河原町の「大学堂」にもレジ前に「京大 吉田寮通信」なるパンフが置いてある。
婆さんの話では
「若い人が『置いてくれ、置いてくれいいますんや』でもきょうびの若い子て個室欲しい、みんなで寄って生活するの嫌がりますよね」
そらそうだよ、昔みたいなプライバシーゼロ社会に俺は戻りたいとは全く思わない。
パンフの中身だが大学が耐震強度に欠けるとの理由で吉田寮から出て行くように迫り、現在京都地裁に提訴している。
学生としては寮のことは自分たちで決めたいのに大学が一方的に押し付けてくるのが気に入らないという話だ。
さてその寮費が月にたったの2500円という学寮で何をやっているかといえば
「研究に専念している人やだらだらしている人の他に、自作ゲームをプログラミングしている人、ピアノを演奏している人、野菜を栽培している人、チーズにカビを生えさせて食べ比べしている人、大量に料理を作って配っている人などがいます。」だそうだ。
要するに大半はいちびっているわけだよな。
京大はそういうバカの巣窟だから、認めてやって下さいよ、皆様方、お願いします〜という文面だ。
世間へのアピールとしてはいかにも弱いよな。
もっと底抜けのバカさ加減を示してもらいたいものだよ。
それはさておき、お客さんの話では
「西村賢太は芥川賞を取ってから、年収が億に迫るようになったよな。
「藤澤清造全集」全7巻なんかなんの問題もなく刊行できるのに、やらない。それはな『金を握ったらな、人のために使うのが惜しくなった』からなんや。
俺はそれは正直でええやつや思てんねん。
受賞する前の小説で、散々『金がない』とか『同棲してる女の実家から300万、印刷所に渡す金として引っ張った』とか書いてたわけやから、カッコつける人間やったらさっさと全集くらい出してしまうやろ。
それを賢太はやらへんねや、金が惜しい言うてな」