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古本屋日誌
2022-02-04 15:38:00
先日亡くなった石原慎太郎の本を探して欲しいとよく言われる。
芥川賞の「太陽の季節」は新潮文庫と角川文庫から出ているがともに品切れだ。
たしかに、このところブックオフでも石原慎太郎の本は見ないな。
弟の石原裕次郎のことを書いた「弟」はかなりヒットしてのちに幻冬社文庫に収録となったが、これも品切れで、若い世代は小説家としては記憶していない。
西村賢太が芥川賞を取った時に石原は受賞第一作を読んで対談をしていた。
本人を前にして石原の開口一番が
「あの受賞第一作は面白くない」だった。こういうあられもないことを平気で語るのが石原の魅力の一つなんだろう。
西村はこれで緊張がほぐれたのか貯金の額やら別れた女の事やらを淀みなく語って面白い対談なのだ。
うちは幸い石原慎太郎が好きだというお客さんがいて売ってくれるように頼みに行った。
特に欲しいのが新潮文庫の「太陽の季節」だ。これは初めは城所昌夫のカバーで白地に幾何学もようの面白いもので、その後池田満寿夫のやつに変わったのだ。
池田のはカバー中央に黄色く太陽が輝き、周りには紫雲が立ち込めるスタイルで、流通量はこれが一番多い。その後またカバーが変わった。
ファンはそのどれも持っていることは言うまでもないし、何冊も持っているものだ。
だから
「〇〇さん❗️たまには俺にも儲けさせてよ❗️その城所のやつと池田のやつはかなりあるでしょ、何冊かおくれんか❓」てな感じでお願いして3冊ばかり分けてもらいました。
それ以外には慎太郎が政治の世界に飛び込んで参議院選、環境庁長官てな人生を振り返った「国家なる幻影」上、下の帯付きも分けてもらいました。