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古本屋日誌

2022-01-27 17:40:00

上本町の古本屋、一色文庫が閉店してしまい私はえらいショックだ。

 

この店ははじめは日本橋の入り組んだところにあり、それから天王寺さんの西側、谷町筋よりに移転し、さらに上六に移ってきたから創業からしたら15年くらいは経っているだろう。

 

古書組合にも属さず、ほとんど古本市なんかにも出店しないで、店舗売り中心にやってこれたわけだ。

 

初めて私が上六の店に出向いた時は本棚という本棚に「店内で携帯などを使用して値段を確かめる行為はやめてください」とせどりを認めない旨の張り紙がしてあった。

 

たしかに店主の目の前でこれをやられるとイライラするだろうと思った。

 

せどりについては、客がこんなことを店主に話していたことがあった。

 

「こないだ〇〇のブログを見てたら『加藤一雄の『蘆刈』を🔺△書店が500円で売っていた❗️🔺△のマスターてバカなんじゃないか❗️』てな書き込みがしてあったわ」

これは間違いなく、この客が自分のブログに書き込んでいるに違いないわけで、要するに自慢してるわけですよね。

 

しかし一色文庫の店主は

 

「それはまだ優しいよね、古本屋の実名を出してないんだから。一応プロに配慮はしているんだね」と言っていたから、えらい優しい人なんだなあと思ったよ。

ある時おばさんがやってきて

「息子が昔の通天閣の写真に興味あって、なんか写真集みたいな本ないかゆうてますねん、マスターご存知ありませんか❓」

なんでも中学生なのにようわからん趣味だ。

ちょうど「大阪新名所 新世界・通天閣写真帖」

 が出たばかりの頃でこの写真集のことをおばさんに教えてあげていた。おばさんは「そうなんや、ほたらジュンク堂でこうできますわ」とそそくさ店を後にした。

それを目にして、古本屋では実物を確かめるだけにして、買うのはさら本屋というよくあるイライラさせられるパターンのひとつだと思った。

やはりこういう嫌な客とのやり取りのストレスの積み重ねが今回の事態を招いたように思えてならない。