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古本屋日誌

2021-12-24 09:53:00

古本屋の仕事の最大の問題は仕入れだ。販売は店舗でも売れるし、通販なら販路は全国なので他の業種のように売り方で悩むことはない。

昔からの古本屋でお客さんも何代にもわたっていい本を売ってくれるという関係を築いているところは商売も容易だ。

ぢこういう古本屋にも悩みはあって1つは売れない専門書を持ってくる大学の先生だ。文系の専門書は万を超えるものも多いが、大半は同人誌レベルで学問的な価値はない。

しかしお客んは自分が著者ということも多くて、そういう常識的な判断もできないから、断る理屈を捻り出すのが大変なのだ。

また和本を扱う古本屋も必ず購入してくれるお客さんがいるので商売としては楽だ。

 

しかし、売ってくれるお客さんは必ず和本とセットで何十年も前の売れない本を大量に持ち込んでくるので、その処分をどうするかいつも困るのだ。

私の感じでは仕入れが容易な分野はなんといっても文学書だな。とりわけ日本文学の初版本とかを取り扱う本屋は客との個人的な関係を作りやすい。

それは客がこちらからは窺いしれないいろんなこだわりを持っているからなのだ。

ある気に入った作家の初版から始めてその後の全ての刷が欲しいとか、文庫本なんだがカバーがある刷から変わった、ついてはその変わる前の最後の刷の本が欲しいとかいうわけだ。

だからそのこだわりに応えられる古本屋だということになれば、お客さんはリピーターになって何度も本を売ってくれる。

文学書のコレクターは同時に哲学書や人文系のなかなかいい本も持っているものだ。客の方は古本屋にすがる思いでお目当ての本を探しているから、恩義も感じていて、いろんな本を安く売ってくれるわけだ。

というわけで仕入れが容易な古本屋は

❶文学書を専門に扱っている、日本文学でも西洋文学でもかまわない。

❷店主はある程度自分の扱う本について思い入れを持っている必要がある。単に一発当てたれとか、古本屋は楽な商売だとか、やまこだけではいけない。

❸古本屋の所在地は大阪府南部(堺、和泉、貝塚)と大阪府北部(豊中、吹田、箕面、高槻)が望ましい。金持ちがそれなりに多いし、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学などがある。また南部は引退して余生を過ごす老人もたくさんいる。