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古本屋日誌

2021-11-06 23:38:00

磯田敏夫は大阪のアルサロに勤めながら「文学雑誌」や小沢昭一の雑誌に小説を寄稿していた。

坪内祐三が大阪のエッセイで磯田敏夫を取り上げて「大阪の山本夏彦」と言われていると書いていたので前々から興味深い人物だった。
「道頓堀左岸」などの著作を読んでみたが取り立てて山本夏彦ばりの毒舌や社会風刺があるようには思えない。
この度めでたくも「文学雑誌」の古い号を入手できてようやくその片鱗に触れることができた。
それは1955年の「文学雑誌」の23号で「私はマンガというものが大きらいで、人間が堕落したのは、ヒロポンやパチンコのせいでもなければ、坂口安吾の「堕落論」ではさらさらなく、まして戦後のいうようなものではもとよりなく、トクガワ三百年を除けば日本はいつも戦後で、マンガがはやりだしてからだと思う」と書いてさらに新聞時評を書いている横山泰三を槍玉にあげる。
どう考えてもおかしな話でマンガをきちんと読む能力がないのだろう。
ただ横山泰三をの新聞時評の評価だけは正しいけどな。

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