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古本屋日誌
2021-11-05 00:15:00
パチンコの好きな友人がいた。
遅くまで梅田のパチンコ屋で大工の源さんを打っていて全然出ない。
閉店時間も迫ってくるのだが、もう5万くらいつぎこんでいて後には引けない気分なのだ。
とうとう電車賃まで使ってしまった。
彼の自宅マンションは西宮北口にあるのだが梅田からなら阪急電車で250円くらいなのだがそれを残して勝負を止めるのはできない気分なのだ。
妻子の待つ西宮までどうやって帰るのか、普通ならタクシーをひらって読めに払ってもらうとか、キャッシュカードで金を下ろして電車で帰ればいい。
ところが彼は小遣い制で、月に3万なので使ってしまうともう何も残ってないのだ。
結局十三大橋を徒歩で渡って歩いて帰ることにした。
体力も気力もありあまっているんだよなあ。
帰り道、嫁にどう言い訳したらいいのか、考えてみたが良い考えは浮かんでこない。
なにせ梅田ですっからかんになって家まで歩いて帰るのはこれで2回目なのだ。
最初の時もものすごく怒られた。
「バカな無駄遣いはなどとしないから」と手をつかえて詫びを入れたのだ。
それなのに繰り返してしまいどう取り繕えばいいのか頭は回らないがそろそろ武庫川も近づいてくる。
とうとう思い浮かばないまま自宅マンションに着いてしまい見上げたら4階の角部屋の妻子の待つ部屋には午前2時に近いというのに灯が煌々とともっている。
追い詰められた気分が高揚感を高めていく。
マンションの横にある小公園に移動してまだまだ灯の輝く自宅を見ていると思わず芝生に突っ伏して自涜に耽ってしまったという。
バカな話だが、男はこういう不便な現象に見舞われることがあるよなあ。
追い詰められたら高まりを覚えてしまう。
ただ彼の場合は追い込んでくるのが自分の嫁だからいいよな。
それだけ夫婦派円満ということだからな。
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