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古本屋日誌
2021-11-02 22:32:00
このところ晴天が続いていて、昼間は雲ひとつない。
10月初旬から続いた大阪と京都の古本市も後2日で終わってしまう。
古本市では単行本がよく売れる。
すでに文庫化されてコンパクトな本が新刊書店に並んでいる、通販でも少し新刊よりは安い古本も買える。それにも拘らず場を取る単行本が古本市では売れる。
装丁に凝った晶文社とか冬樹社の本ならわからないでもない。
「東京のロビンソンクルーソー」とか「プロ野球批評宣言」ならたとえ文庫本が出たとしても(プロ野球批評宣言の方は新潮文庫化されたけど)単行本の方がずっといい。
しかしそんなものではなく筑摩書房の箱に入った森鴎外全集とか高島俊男の「お言葉ですが」なんかを買う人がいる。
でも百万遍の古本市は今後はますます衰退していくのだろう。
そもそも参加している古本屋がいろんな本を集めることに貪欲でない。
赤尾照文堂は以前は文学書から始めて、哲学書や社会科学分野の本も店舗に並べていたが、いま河原町の店舗はなくなり寺町に移転して扱うものも刷物、徳川時代の浮世絵になってしまった。
これではふつうのお客さんが近寄り難いからいろんな本を集められるとはとても思えない。
其中堂は寺町に店を構える仏教書の古本屋だ。
京都は寺社が多くて、つまり坊主がたくさんいるから、その需要に応える仏教色専門の古本屋がたくさんある。
そういう店は客は坊主であり、売りに来るのも買いに来るのもボウズばかりなんだよなあ。
おかしな宗教にハマっているオタク人間がさまざまなジャンルの本に親しんでいるわけがないから自ずと集まる本は狭い。面白くない。
バカを拡大再生産するばかりの京大前には吉岡書店がある。
昔は左翼がそれなりの支持を集めていたためにそれに付随する教養を文系の学生は持とうと努めていたが、今はそんな時代ではない。
だから以前は売れていた文系の基本書がなかなか売れなくなっている。
吉岡書店はその打開策として店舗売りの商品の価格をAmazon価格に引き上げて売り上げを保とうとしているように思える。
でもAmazonと同じ値段なら普通はAmazonで買うだろうからそんなやり方に未来があるとは全く思えない。
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