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古本屋日誌
ネット古本店が非常に多くなっている。そもそもうちとこがそうだ。
通販では店舗売りに比べ、高い値段をつけることができる。
顧客が隣近所ではなく日本全国だからだ。
ただ古本業界は本をどうやって売るかはあまり問題にならない。
通販でたくさん売れるし、店舗でも大丈夫だし、この本ならあの人が買うだろうという予測すらなりたつからだ。
この業界の最大の問題はいかにしていい本を仕入れるかだ。
客から買い取る、廃品業者から買う、交換会で仕入れる、せどりをするなどあんまりルートはない。
店舗を構えている店なら訪れるお客さんと顔馴染みになり「今度こういう本を持ってくるから買い取ったよ」てな具合に話が進むことがある。
しかし通販専門店の場合はそんなにうまくはいかない。
ホームページを開設したところでアクセス数は望めないし、Amazonで販売したところでお客さんはAmazonから本を購入したとの認識なので特定の古本屋に目が行くことはない。
なんせうちとこなんかお客さんから買取のお話をいただいたことは一度もないです。
困ったもんだよ。
創業は2012年の年頭だから今年で丸10年なんだけどね。
一時Amazonで購入してくれたお客さんに買取ます‼️というチラシを入れたことがあるのだが、反応はまるでないし、納品書に加えてチラシを入れるのがめんどくさくなってやめてしまった。
そんな中一部のネット古本店は客との良好な関係を築くことに成功して、何度も何度も繰り返していい本を売ってもらえるようになっている。
人徳なのか、お客さんがわざわざ本の搬出を手伝ってくださったり、お茶やお菓子までご馳走してくださるんだからびっくりする。
それでいて仕入れたいい本を通販の価格で売ることはせず、買取の時に付けた値段に少し上乗せしただけで売ってしまう。
多くの古本屋は山師みたいな人で、「何か掘り出し物を見つけて高く売ってやろう‼️」とか「客は値段にうとそうやから適当な買値をつけといてやろう」みたいなことを思っている。
でも中には全く違うタイプのネット古本店主がいるわけだ。
さぞかし人たらしで、話もうまい面白い人だろうと思うところだが、全然そんなことはない。
寡黙で基本的には客とのお喋りしない、向こうが話をふってきても、少し受け答えはするけど、自分から進んで話題を振るようなことはない。
それでいてお客さんに気に入られているんだから本当に不思議だ。
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