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古本屋日誌

2021-09-01 17:12:00

堀川恵子が講談社から「暁の宇品」を出した。
なぜ広島が原爆投下地点になったのかを考察した本だ。

いつものことながら堀川センスのよさがよくわかる本だ。

原爆目標地点に挙げられていた広島、京都、東京、小倉、長崎などは確かに大都市で軍の施設がある街なんだが、堀川は「そんなこと言い出したらそれなりの規模の都会で軍関連の施設のないところなんかないだろう」と指摘する。

結局広島はその近郊の宇品が日清戦争以来ずっと海外に派兵する際の出撃基地となっていたことを突き止める。

アメリカは陸海軍の出兵拠点を叩こうとしていたわけだ。

しかし結局宇品に原爆は落とされず、広島になってしまった。

これは広島の市街地が平坦で爆発の影響がストレートに伝わり多大な損害が出ると予想されるためだ。

そういうナチスのユダヤ人虐殺に軌を一にする発想で決まってしまったのだ。

そして被曝直後に陸軍の特攻部隊の1000名が被災地に入り救助作業かインフラの復旧にあたったことを突き止めた。

この特攻部隊というのはボートに爆弾を積んで敵艦船に体当たりするというもので、全国から下士官になれると集められてあげく特攻を命じられた人たちなのだ。

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