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古本屋日誌

2021-07-29 19:22:00

千葉雅也の「オーバーヒート」には新刊書を大量にほかすシーンがある。

この作品は千葉の日常をさほどフィクションを交えることなくつづったもののように思える。

千葉は立命館大の先生で例の「勉強の哲学」がヒットしたこともあってさまざまな出版社から献本と称して頼みもしない新刊書が送られてくる。

その量は膨大で大学に設けてある大きなポストがすぐに文庫や新書や単行本の封筒でいっぱいになってしまうのだ。

主人公は個人的に知っている何人かからの本は抜き取るものの、その他大部分の新刊はゴミ箱直行となる。

古本屋を呼んで売り払えば幾ばくかの金に化けるのに……とも思うが、主人公にとっては「要らんものを毎回毎回送りつけやがって‼️」との思いがあるようでゴミ箱に叩き込む爽快感があるようである。


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