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古本屋日誌

2021-07-17 15:58:00

古本屋には4つの形態がある。

1つ目は店舗を構え古書組合に加盟している店だ。

伝統的な営業スタイルで客からの買取にせよ組合の市での落札にせよ大量の本を扱うことになり、本を保管する倉庫が必要だ。

店舗での販売では佐伯泰英や宇江佐真理や司馬遼太郎や向田邦子、松本清張などを売ることができる。これらの本は通販では売れないからその点は優れている。

ただ問題はあつかう本の量が格段に多い。客買ではエレベーターのないマンションもあるし、運び出す際の大変な労力はバカにならない。もちろん酷暑もあれば突然の雨もある、その備えも必要だ。

2つ目は店舗はなく通販で組合に加盟しているタイプだ。

客からの買取もできるし、市で仕入れられる。岡山の「不死鳥ブックス」はその典型で県をまたいでいろんな業者の市に参加して大量に仕入れることで有名だ。

ただ店舗がなく、通販のみなのでどうしても売れ残ってしまう本が出る。

これを処分するには各地で行われる古本市に参加して均一価格にして大量に売り捌く必要がある。古本市はたくさん本が売れるのだがその準備で大量の本を現地に運び込みセッティングして、終了後は再び解体して持ち帰るという大変な手間がかかる。

3つ目は店舗を持ち、組合には加盟しないというやつだ。

このタイプは独自に仕入れのルートを確保しているので市に頼る必要がない。

「そんなもん組合の市で仕入れるゆうたかて知れてますわ。本は自前で揃えてあかんやつを市に出す形やないとあかんに決まってますやん」ということだ。

ただ問題はどうしても集まってくる本の種類が偏りがちだということだ。定期的に本を売ってくれる良いお客さんがたくさんいるわけなんだが、そうはいえ、本のジャンルや年代に偏りが出ることは避けられない。そのため店舗での販売でも売れないことがある。

4つ目は店舗もなく組合にも加盟しないパターンでうちとこもそうだ。

仕入れは客からの買取、廃品業者からの買取、そしてせどりということになる。

長所としては通販にそぐわない本を大量に抱え込むことはない。

ただ売れる本の確保は難しく在庫を増やすことがなかなか骨だ。



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