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古本屋日誌
2021-06-26 21:43:00
サンデルが早川書房から「実力も運のうち、能力主義は正義か❓」を出した。
現代社会の宿痾である能力主義を批判した本だ。
一時代前の身分制度の社会では門地によって出世の道が決まっていたが、現代社会では本人の努力次第で階層を上昇させることも可能となった。
それは進歩なのかもしれないが、弱者にとってみたら身分制度が桎梏となっていた頃は「いくら頑張っても俺はしがない門番だよ」と普通に嘆くだけだったが、現代では己の不遇は自己責任、自業自得となっていて一層のストレスにさらされている。
サンデルは現代社会の勝者が今の地位は自分の努力と精進で勝ち得たものだとして、弱者を「努力不足な怠惰な連中だ‼️」と切り捨てる傾向を批判する。
勝者の地位は単なる偶然や運によってもたらされたに過ぎないと言う。
まあそうだよなあ。
プロ野球選手なんか才能があることになってるけど嘘だよ。
これまでのタイガースの連中なんかなんの才能もない。
しかしプロ野球は興行としてそれなりの社会的なニーズがあるから、下手でもバカでもとにかくそれなりの数の選手が必要とされている。
だからかなりの下手くそでも「プロでござい」てな顔ができてそれなりの金をもらえる。
これは社会全体からしたらバカでも飯が食えることに他ならないからいいことだ。
それはそうとしてサンデルのこの本には能力主義の面白い主張も紹介してある。
「病気になるのは怠惰な生活習慣が原因になっている。だから生活習慣病の患者は無能な連中だ」とする主張だ。
あまりのバカバカしさに笑けるよなあ。
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