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古本屋日誌

2021-06-11 12:37:00

小学館新書から呉智英の「バカに唾をかけろ」が出た。

週刊ポストに連載していたものをまとめた本だ。

数えで年齢を表すのは、妊娠中も人間なんだからそれを考慮しているという理由ではなく、数えが序数詞で、生まれた時に第一とする数え方であるからだとか「命令」や「命題」や「大国主命」の「命」がLIFEなどという意味ではなく「命る(のる=言う)」であることなど教えられることは多い。

しかし天皇陵の発掘を宮内庁が「陵墓を安寧に保つため」としてためらうのは、学術研究という名の横暴に逆らいたいからだとするのはよくわからない。

かつて明治の頃フェノロサが法隆寺夢殿に出向いて秘仏であった夢殿観音の公開を迫り「公開などしたら火事になってしまう」と恐れる寺僧を振り切って拝み見てしまったことは有名だ。


確かにこのフェノロサの行為は学術研究の名の下なら信仰心や伝統など踏みにじってもいいとするもので失礼であることはいえるだろう。

だが陵墓の非公開は、違うだろう。

そもそも徳川時代には仁徳天皇陵に問題なく入れたし、墳丘にはさくらがたくさん植えてあり、花見を楽しみ茶屋も設けてあったし、堀では釣りが楽しめた。

また河内名所図会には古市では小屋掛して古墳から出土した(盗掘した)土器や埴輪などを名物として販売していたことが挿絵とともに語られている。

ところが明治になって天皇タブーの広まりで陵墓が非公開で立ち入り禁止になったことは誰もよく知るところではないか。

このへんを曖昧に論じるのがよく分からないよなあ。



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