Welcome
古本屋日誌
2021-06-03 15:19:00
創元社から出た「原寸復刻 浪花百景」を入手しました。ぜひお求め下さい。
「浪花百景」の復刻は何回もあったが、いずれも判型が小さかったり、原寸大ではあるが印刷がデタラメだったりして、元のダイナミックで奥行きのある味わいが削がれてしまうきらいがあった。
そのむかし立風書房から出たものは原寸大で一枚一枚手に取って見られるものだった、定価は10万もしたのだが、印刷レベルがお話にならないものでがっかりさせられる。
中之島図書館に出向いてこの立風の本を閲覧したことがあったが、あまりの色むらに辟易してすぐ返却しにいった。
その際司書の方は丁寧に一枚一枚漏れがないか、つまりわたしが盗み出していないか、目の前でチェックするというお仕事に励んでおられたが、こんな価値のないものにも手間暇かけないといけないわけだから気の毒だった。
また大阪城天守閣の特別展の際の目録なんかもあるのだがタイトルが、「浪花百景 いまむかし」で、版画の横に現在の風景写真を掲載するという仕立て方で興醒めだった。
趣の高い版画の横に今日のわちやわちゃして薄汚い風景を並べるなどセンスがないよなあ。そもそも芸術作品なんだから現実離れしているのは当たり前だろうに、それがわかっていない。
今回の創元社のはさすがに丁寧な仕上げで色合いも美しく解説も丁寧だ。
目録が2枚あってそのあとは城の馬場で凧揚げしているものだ。
その絵には大きな日傘が斜めに立てかけてある。
正月は日差しもたいしたことがないからやはり真夏の風景なんだろうなあ。
iPhoneから送信