Welcome
古本屋日誌
2021-06-02 12:47:00
「月刊タイガース」の最新号に濱中のインタビューが載っている。
今は亡き星野仙一の監督時代の人心掌握術を語る。
「サヨナラヒットとかサヨナラホームランを打ったときなど監督室に呼ばれて、そこに宝石、ジュエリーの入った箱が置いてあって『この中から好きなのを奥さんに持って帰れ』と、そういう気配りか愛情ね」
なるほど本人に金をやるのでなく嫁のことを気にかけている男を監督が作ってやるわけね。男の不得意なエリアをカバーして顔が立つようにしてやるのはさすがだよなあ。
双葉文庫から上原隆の「晴れた日に悲しみの一つ」が出た。
例によって普通の人の生き方を丁寧に綴ったもので心打たれる。
中でも「パチンコ」はゾッとする。
有能なリーマンの奥さんがパチンコ中毒で、生活費として渡された15万を使い果たして「あれでは足りないよ‼️」と請求してまた金をもらいそれも使い果たしてしまいサラ金から多額を引っ張ってくる。その取り立てが男の会社にまでやってきてしまう。
それでも旦那はやがて4LDKのマンションを購入、当初嫁は「夢みたい‼️」と喜んだ。
「これからはローンの20万とお前がサラ金から引っ張った分の返済8万を合わせて月々28万が必ずいるから、もうパチンコは土日にはやらないようにね」と旦那から言われて承知していた。
ところが性懲りもなくまた借金してパチンコを止めない。
男は嫁のおいたちが同情するもので、計画を立てて人生を送ることを学んだことがないから、俺がなんとかしてやろうとの義侠心めいたもので頑張ってきたが、最後には矢折れ、弓尽き、嫁の太った体がうとましいものに思えてくるのだ。
iPhoneから送信