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古本屋日誌
2021-05-18 17:27:00
柳美里が2003年に刊行した「8月の果て」は朝日新聞に連載していたものだ。
ところが何故か途中で連載打ち切りとなり残りは文芸雑誌の「新潮」に掲載となり単行本や文庫も新潮社から出た。
小説の後半に朝鮮の釜山あたりに住んでいた13の少女が「福岡の縫製の軍需工場で働かないか❓貯金もできるし、福岡に着いたら親に手紙を書いて知らせたらいい」と言われてついふらふらと誘いに乗ってしまう。
実際には全然逆向きの汽車に乗せられて大連を経てはるばる上海近くの前線にまで連れて行かれて慰安婦にさせられてしまう話が細かく描いてある。
最初女衒の男は駅でうなぎ弁当に桃を買い与えたり、満州では特急「あじあ号」に乗せたり、市内観光をさせたりと好待遇を示していたが、その費用も全て前借りの借金となっているとのストーリーで気の毒としか言いようもない。
水揚げは軍医と称する男が「こんな子どもなんか連れてきてしょうがないな。本当はやりたくないんだけどな」と言いながら済ませて「お前は14だと言うとけよ」と前線の将兵の慰問に携わることになる。
慰安婦に関しては朝鮮人に対しては、軍の直接の関与はなかったようだが、いずれにせよわれわれにとってあまり良い記憶ではないことは確かだ。
それにしても「朝日新聞」が連載を終わらせたのは何故だったんだろうか❓
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