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古本屋日誌
いつも不思議に思うことがある。古本市に来てくださるお客さんのことだ。
どうして文句言わないのだろうか❓ということなのだ。
古本市に出す際は、どうしても本が傷つく。
まず倉庫から引き摺り出す時に回りの本の山に衝突したり、山から落ちてしまいそれを「よっこらしょ」と引き上げる時カバーがずれたりする。
運搬する際も段ボールに詰め込むために本の端がボール紙と接触して角が丸くなりがちだ。
あるいは紐で結えるさいにはきつく縛った紐が本のセンターに食い込んで跡が残りがちだ。時間がなくてイライラしていることも多いから、商品である大切な本を放り投げたり乱暴に取り扱うこともないとは言えない。
平台に運び込んだ本を並べるときも古本屋は疲労のピークに達しているから、
「あ〜もう早終わらんかな‼️ビール飲みたい‼️飲みたい‼️」てなことしか考えないから勢い本を叩きつけるように台に並べがちなのだ。
おまけに古本市会場は屋外であることもしばしばで、風に煽られて砂埃が舞い、本が砂でコーティングされてしまう。
室内でもたくさんの人が出入りしてこれまた巻き上がる綿埃が本に付着してしまう。
だから古本市でこうた本のコンディションは良くないことがしばしばある。
つまり本は古本屋の店舗で買うか通販を利用する方がいい状態のものが手に入る。
それにもかかわらずお客さんから
「こんなコンディションが悪いのにこの値段は高すぎるやろ‼️」とか
「古本市の本はどうも汚い、来て損したわ」みたいなごく当たり前の真っ当な批判を頂戴することはないんだよなあ。
古本市に来る方々は日頃は古本屋に行かないのだろうか❓
それはさておきテレビが商品の売れ行きに大きな影響を与えることはこれまで何度も見聞きしてきた。
ダイエットにいいと納豆がテレビで報じたためにあっという間に品薄になったことも記憶に新しい。
昨日の「サンデーモーニング」で関口宏が中国の加速する宇宙開発(火星にロケットを到達させた)に関連して山本夏彦の「何用あって月世界へ」(文春文庫です)を引用して、宇宙開発の無意味さを論じた。
山本夏彦は雑誌「室内」を編集するかたわら旺盛な言論活動を続けたことで知られていて、わたしも尊敬するあまりいろんな人に読むように勧めている。
しかしこのところずっと古書価は低迷して文庫は概ね100円くらいで売られている。
ところが関口宏の発言がテレビで流れると途端にAmazonの古書価は値上がりして、といっても1500円くらいなんだが、面白かった。
山本夏彦の説く商業倫理や金についての考えは極めて真っ当で、その当然のことが流行らないのはどうしたことだろうかね。
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