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古本屋日誌

2021-04-29 16:15:00

食満南北が昭和19年に出した「大阪の鴈治郎」に初めて歌舞伎の芝居を見た医者のコメントが載っている。

演目は近江源氏。

「小四郎というあのいたいけな子供が肚を切っているのに、何故あの大勢の人の中から1人くらいは外科医を呼びに行くものがなかったのが如何にも乱暴だ」

南北は虚構をわかっていない野暮天だとこき下ろしてるのだがごく普通に考えてこれは真っ当な感想だよなあ。

幼い子供を主君の身代わりにして腹を切らせる、本人は粛々として応じて、周りは「よう出来たお子たちや‼️」とばかりに感動の涙を流すという筋立ては訳の分からない身分社会であるからリアリティをもつわけで、われわれにはバカバカしいとしか思えない。



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