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古本屋日誌

2021-03-11 19:23:00

店舗を構えている古本屋はいろんなタイプがあるけど、私が一番好きなのは専門店だ。

国文学の専門店、文学のそれ、占星術、ビートルズ、キリスト教の本など分野はいろいろあれ、その分野の本は網羅されていて値段もきっちりしているんだろうが、ついでに集まってくる文庫本や雑学本なんかは意図的に安い値段で売ってくれる。

こういう本屋がつかんでいる客、つまり本を売ってくれる人たちはその道のスペシャリストで、ついでに文庫本や新書、雑本が集まってくる。

当然興味などないから読まずに古本屋に売ることになりとてもきれいな状態だ。

しかしこういう専門店であるものの、岩波文庫や講談社学術文庫、ちくま文庫などの価格は完全にAmazonの値段に連動したり、それを上回る値付けをしたりしているところも多いよなあ。

私はこういう売り方は経済合理性を欠いていると思う。

Amazonやメルカリ、ヤフオクは通販だから全国に広く市場を持っていて、サイトを見てくれる客がものすごい。それでいくらでも売れていくから店舗の価格を上回る値段が付いているケースも多い。

しかし店舗売りは当たり前だが客が極めて少ない。近所のお客さんが来てくれるだけだ。

だからAmazonの値段をつけていたらなかなか売れない。

もちろん 1年とか2年とかの単位でなら売れることもあるが、その間、棚はその本で占められているのだから、ほかのよく動く本を置くスペースがなくなり、実質倉庫代を負担させられている状況になってしまう。

おそらくこういう店がAmazon価格を自分の店の本に付けてしまうのはせどりで「これは安い‼️」と自分の本が仕入れられてしまうのが気にくわないんだろう。

それは感情の問題で、経済合理性とは無関係の話だ。

私は自分の在庫をよく古本屋さんにお買い上げいただいているのだが、ありがたい‼️、また明日もこうてください‼️と思いこそすれ、「こいつ‼️転売しようと思いやがって許さん‼️」などと思うことなんかないけどなあ。

さっさと売れていけばいくらでも本を仕入れられるんだから結構なことだからだ。

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