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古本屋日誌
巨大な書店に行くと「へ〜こんな本があるのか❗️」と驚かされることがしばしばある。
MARUZEN・ジュンク堂の梅田店はそのような魅力的な書店だ。
先日も5階の大阪本売り場を眺めていたら久保在久の「大阪砲兵工廠年表」という大部の見たことのない本があった。
久保は以前新聞記事を博捜して「大阪砲兵工廠物語」を出したり、かなり前になるが大阪砲兵工廠の労働組合である「向上会」のリーダーだった八木信一の伝記に解説を書いていたりしていた人だ。
さてこの本だが明治初年の砲兵工廠設立から昭和20年の壊滅までを様々な新聞や書籍からデータを取って詳細な年表にまとめたもので誠に興味が尽きない。
例えば靖国神社の大きな鳥居は大阪砲兵工廠で製造されたことはよく知られている。
数ヶ月かけてようやく完成したのだが、あまりに巨大だったせいだろうか、うまく立てられるかが心配になったのだろう、砲兵工廠敷地内で一度立ててみている。
その後船便で東京に送られたのだが、到着してかなり経ってから「靖国神社の鳥居を建てるために砲兵工廠から3人の係を派遣」という記事が出てくる。
東京の方では持て余して独力では立てられなかったのがわかって面白い。
序文には久保が砲兵工廠の労働組合の「向上会」に興味を持ちその指導者であった八木信一のことを調べたいと思い立った時のことも詳しく書いてある。
久保は図書館で「寝屋川市史」を読んで八木のことを調べて市役所に出向きあれこれ尋ねて香里園に八木の娘さんが住んでいることを聞き出した。
すぐに訪ねていき、応対に出てきた八木の娘の鞆子さんに口角泡を飛ばして戦前の砲兵工廠の労働運動の意義を説いたという。
久保は「鞆子さんは父のことをこんなに思ってくれる人が現れた‼️」と喜んでくれたと書いているが本当なんだろうか。
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