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古本屋日誌

2021-02-24 16:27:00

講談社学術文庫は国内外のいろんな古典を出版している。

2019年には「古今和歌集全評釈、全三巻」や「宇治拾遺物語、全2巻」が出た。これらはいずれも一冊が500ページを超える厚冊だ。

他にも全4巻の「平家物語」や「醒睡抄」「和英語林集成」「言海」「十八史略」「歌舞伎十八番」「靖献遺言」など枚挙にいとまがないのだがどれもすごく分厚い。

以前はこんなことはなく、今流行の渋沢栄一、全8巻の「論語講義」や全10巻の「今昔物語集」はペラペラでそれぞれ100ページくらいしかない。

これは定価を低く抑えないと買うてもらえないんじゃないかという懸念があったからだろう。

しかし蓋を開けてみたら少々高くてもお客さんは買うてくれるし、逆に薄すぎて何冊にもシリーズがわたるとめんどくさいとのクレームがあって、それではと今のような厚冊かつそれなりの値段が定着した。

それにしても500ページを超えるとなると重たいし、強く開くと開き癖ができそうだし、背割れの危険もある。

電子書籍ならそういった懸念もないわけで、講談社も紙の本と同時に電子版も出している。ただ値段が紙と全く同じというのはいただけないよなあ。ものでなくて情報なんだからその分安くするべきだろう。

電子書籍は高い伸び率で普及していて出版物全体に占める割合も25%に達している。

ただ電子書籍はその85%以上はマンガだ。つまり学術書はもとより、啓蒙書、新書、文庫に至るまで紙の本が圧倒的にシェアを占めているわけだ。

この状態はもう20年くらい続いている。





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