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古本屋日誌

2021-01-29 19:22:00

ついこないだ「週刊ポスト」の呉智英の連載を見ていたら、木山捷平の「メクラとチンバ」という詩集を取り上げていた。

「お咲はチンバだった
チンバだったが尻をはしよって桑の葉をつんだり
泥だらけになって田んぼの草を取つたりした
それが二十七の年ひよつくら嫁ぎ先が見つかった
お咲はチンバをひきひき但馬から丹後へ
岩屋峠を越えてお嫁に行った
丹後の宮津ではメクラの男が待っていた
男は三十八だった
どちらも貧乏な生い立ちだった
二人はかたく抱き合って寝た」

こんな本があるのは知らなかった。呉智英によると単行本は大変高いそうで、「日本の古本屋」サイトで見たら確かに数万円している。

ただ講談社文芸文庫には「木山捷平全詩集」があってここには「メクラとチンバ」も収録してある。こちらも新刊書店では品切れだが、古書価は1500円くらいで、手軽に読むことができる。
障害者が地元では敬遠されて、遠く離れたところで障害者同士が夫婦になるというのは今もあることだ。

 

われわれはどこか暗いものをそこに感じ取るのだが、木山捷平はどうだったのだろうか❓

 

結婚は今も昔も同じ階級同士が普通だ。セレブはセレブは、中流は中流、貧乏人は貧乏人。

露骨だからつまらないと言えばその通りだよなあ。

でもその中にある必死さや満足感を木山は描こうとしたのかもしれない。







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