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古本屋日誌
2021-01-16 10:40:00
フランス・ドゥ・ヴァールの「ママ、最後の抱擁」が紀伊国屋書店から出た。
動物と人間の連続性を論じた本だ。
笑いは人間に特有のものではなくチンパンジーからネズミに至るまで広く見られるしぐさで、単に面白いから笑うものでもないことは人間も動物も同じだという。
つまり照れ隠しの笑いやお追従の笑い、苦笑など様々な場面で動物も笑う。
それはさておき一番驚いたのは仲間が死んだ時の猿やチンパンジーなどの仕草だ。
チンパンジーは死んだメスに近寄って引っ張ってもう動かないことを確認して、特に親しかったものはいつまでもそばを離れない。死体の周りを何匹ものチンパンジーが取り囲んでしめじめと遺体を眺めている。あるいは興奮して騒ぎ出すものもいる。
猿だけではなくカラスも仲の良かったつがいは片割れが死んで何日も空を見て高く鳴き続けた。
こういう話を読むと死ぬとはもう二度と会えなくなる切断であることがよくわかる。
人間よりも霊界にも通じていて、超能力も保持していて見えないものでも感じ取れそうな動物であっても死者は手の届かない存在であり、死は最後の別れであることがしみじみと伝わってくるではないか。
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