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古本屋日誌

2021-01-13 16:28:00

半藤一利が亡くなった。90だし坪内祐三の時のような喪失感はないな。

しかし彼はごく最近まで旺盛な言論活動を続けていたから終わりはいずれにしてもはかないものだ。

「日本の長い日」が代表作みたいになってるけどあれは半藤単独の著作ではない。

PHPから出た「連合艦隊、戦艦12隻を探偵する」も戸髙らとの座談なんだが、歯に衣きせぬ半藤らしさがよく出ている本だ。

戸髙一成は呉にある「戦艦大和ミュージアム」の艦長で艦内にはミニチュアの大和模型が展示してある。

その横のキャプションに「戦艦大和の建艦に使われた最新技術が戦後日本の礎となった」なる話が長々書いてある。

しかしこの本で半藤一利はミュージアムの責任者である戸髙に向かってレイテ沖海戦の話をする。

「あの時大和は色を付けた三式弾を主砲からたくさん撃ったがただの一発も命中していない。ただカラフルな水柱を上げただけだ」

「そもそも大和に乗り組んでいる乗務員のレベルが問題だ。敵の空母の種類を見極められない。護衛空母なのに正規空母と見誤っている」と激しく批判して戸髙を沈黙させたのは実に面白かった。

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