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古本屋日誌
2021-01-04 19:15:00
百田尚樹が初めてだというミステリーが「野良犬の値段」だ。幻冬社から先頃出た。
ネットに6人の男を誘拐したとするサイトが現れ、どうもホームレスらしいのだが、大手の新聞社や放送局に身代金を支払うよう要求してきた。
人質は脅迫されている企業とは何ら関係はないのだが、期日までに要求された数億円を支払わないと人質は殺していくというのだ。
ある新聞社が支払いを拒絶したところ人質の1人の生首が見つかる。
てな感じで話は進んでいく。
ミステリーとしての謎解きは早くも第二部冒頭でなされて、説得力はあった。横溝正史のような意味不明な農村の因習などというものに逃げ込むこともない。
読者に謎解きのヒントは隠すことなく与えられているのは当然だが、答えが容易に推測できる作りになっているのはどうかと思うところではある。
百田尚樹の意図は精緻なミステリーを構築することにはなく、マスコミの偽善をあらわにすることにあるようだ。
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