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古本屋日誌

2020-11-21 11:40:00

坪内祐三の「週刊文春」連載の最後の分が本の雑誌社から出た。「文庫本千秋楽」で相変わらず面白い。

坪内祐三があんなにあっさりあの世に行ってしまうとは思わなかったな。

あんなにかくしゃくとしていたんだから、死んだぐらいで大人しくなるとは思えない。はやく天国からでも新著を届けてもらいたいものだ。

この本の中で中島義道の「東大助手物語」を取り上げて中島が東大時代に研究室の上司の教授から激しいアカハラを受けた話が赤裸々に書いてあるという。確かにその糟谷という教授がドイツに留学している間ずっと自宅の芝刈りを中島に命じてやらせるなど言語道断だ。

それはさておき、東大法学部では優秀な学生が法曹界や企業に流出してしまうのを避けるために、教授が優秀だと認めた学生は大学院には進ませずいきなり助手に採用して2、3年後に助手論文を書いて助教授にするというのが慣例となっているという。

とすれば22で助手になるわけで中島義道が助手になったのは37だから不当な感じもする。

坪内祐三は「唾棄すべき世界だ」と嫌悪感をあらわにしている。

確かにこうして教授になった人間は博士号を取ってないわけで、どうかと思われるところなんだが東大法学部では逆で博士号を取っていると低く見られるというのだから異常だよなあ。


同じ慣行は京大法学部でも行われていて、法学部内の雑誌「法学論叢」には論文の著者紹介で学部卒と同時に助手採用されたことが誇らしげに記してある。

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