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古本屋日誌
2020-09-30 21:38:00
先日他界した父親は大工で、祖父も宮大工だった。個人商店ながら工務店を経営していたから、私にも跡を継いでもらいたいと言う気持ちはあったようだ。
ただまああまりにも不器用で、運動神経がゼロであるために親の役目とは言え、無理なものは無理とさっさと諦めていた。
父親個人としては「勉強なんかしてもせがれでは大したものにはならないし、金のうえで苦労ばかりになるだろう」みたいな感覚はあったようだ。
中野孝次は親は千葉のそれなりに名の通った建設会社の御曹司で、親からは「勉強なんかせんかてええ」と言われているにもかかわらず、千葉の田舎への嫌悪感や親への反発というありがちな動機で受験勉強にいそしんだ。
浪人までして東大に入りブリューゲルなどの著作をものしたが、晩年は「清貧の思想」やらに取り憑かれて自分の前半生を否定するような言動を繰り広げていた。
田舎でつつましく生活すると言ったところで、仙人ではあるまいに、移動手段がないから車も必要だし、電気ガス水道などのインフラも高い以上に資源を投入して敷設されている。通販で生活するにしてもそれ自体大量の化石燃料を消費する生活スタイルで全く「清貧」なんかと程遠い暮らしになってしまう。
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