Welcome
古本屋日誌
2020-09-11 19:57:00
明治44年に敬文館から出た「新人国記」は徳川時代の「人国記」を襲うもので東京と大阪、京都を対比してあれこれ論じている大冊だ。
この中に「大阪は食い倒れでない」との主張がある。
その理由だが、大阪のうなぎや牡蠣は旨くない。大阪の人は刺身を食べない。生菓子もまずい。食事は量が多いだけだ。市内に「極めてツマラヌ菓子その他の飲食商を以って充満」しているので食い倒れと言っているだけだ。
著者は「黒頭巾」となっていて、主張からして東京の人だとはわかる。
理由として挙げている「大阪の食事はまずい」との主張はかなり珍しいものではなかろうか。谷崎潤一郎にしても小島政二郎にしても大阪の食への憧れを語っている。
iPhoneから送信