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古本屋日誌
2020-08-20 16:42:00
福田紀一が京都と大阪の大衆の違いについて「大阪の人間はいつも仕事でせわしのうしてるけど、京都の人はぶらぶらしてる感じがする」と言っていたことが山田稔の「こないだ」にある。
山田は常々「神武天皇がどうたらこうたらゆうような奇想天外な小説やのうて、日常のエッセイ風な作品もお前は上手いんだから書いてみたらどや」と忠告していたが福田は頑として言うことを聞かなかった。
つまり、山田は福田の余裕のなさやへんなこだわりを表現したかったのだろう。
それはそれとして、確かに京都は観光で食べている街なので、観光客が来るのを待って、しかも悠然と和やかにお出迎えするスタイルがフィットするわけだから、福田の言うこともあながち的外れとは言えない。
しかしコロナ騒動で長期にわたってインバウンドの期待が絶たれ、国内の客足も細ったままで、京都の街には荒廃の色が見える。
観光客向けにこった料理を出す店も閑散としていて
「これはもう誰にもゆうていくことができしませんな。例の自粛でうっとこも店閉めてましたけど、そら開けてやったらひょっと出てしまいでもしたらなあ」みたいなことを皆ゆう。
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