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古本屋日誌

2020-08-15 21:13:00

文春新書から「コロナ後の世界」という論集が出た。
世界の碩学がそれぞれに見解を述べたものでスティーブン・ピンカーもその1人だ。

ピンカーは「暴力の世界史」を著し戦争による死者の人口比率が一貫して減少していることを示した。

さてそのピンカーの見解だが現時点でわれわれがコロナを抑え込めるかどうかは、感染が収まっていないのでわからないという。最悪スペイン風邪のような破壊的な事態に至る可能性も捨てきれないという。

しかしその一方でピンカーはマスコミがいい話は報道しないと批判する。「コロナの感染者数や死者数は取り上げるのに、何人退院した何百人回復したという話は滅多に報道されない。本来スポーツの結果やら株価のようにいい情報も悪い情報もともに報道するべきだという。

そして結論としてわれわれは楽観的になるのがよい、これまでも人類は感染症との戦いに勝ってきたわけだからと締めくくる。

私はこれを読んで、まあホットはしました。ただ楽観的になれる根拠がよくわからなかった。

さっきの、悪いニュースしか報道されない、そのために人々は事態が悪化しているような印象を抱きがちだというのはバイアスに気を付けようという話で、コロナの消息とは関係ない。

天下のピンカーなら何か決定的な理由を示してくれるものと期待していただけに少々心配にはなった。



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